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私が以前お付き合いをしていた男性の話です。彼とは風俗で働く前の職場で知り合い、カッコよさにひかれて付き合いだしました。私の方が彼を好きになったわけなので、そりゃ燃え上がりました。
付き合ってしばらくして、趣味の話などで互いの内面を明かすようになったある日、ドライブ中に彼が｢いい曲なんだ｣と言って音楽をかけました。でも私は｢？｣。まったく聞いたことのない曲だったのです。
しかも特にいい曲とも思えなかったので｢ふーん、こういうの聴くんだぁ。誰が歌ってるの？｣と尋ねると、誰とかじゃなくてアニメの『ガンダム』の、オープニング＆エンディング曲集だったのです。
CD二枚分ぐらい延々と聴かされ続けかなり疲れましたが、こういう趣味って男にはありがちなので、まあ耐えられました。
そして1週間後、彼が初めて私の家に泊まりたいと言ってきました。私は、何も考える事なく普通に｢いいよ｣と言った次の瞬間、彼はなぜか携帯で電話……。
私が｢？？｣と思ったのもつかの間、彼は｢お母さん？彼女の家に泊まりたいんだけどいい？｣って!!私はドン引きで石になりました。しかも結局、その日はお母さんのダメの一言で帰る始末……。
彼の内面に疑問を感じ、愛想がつきかけた瞬間でした。
でも、次の週は彼の親に内緒で、私が彼の家に泊まりに行きました。彼は実家に住んでいるので、親にバレないようにドキドキ。
彼の部屋を見渡すと、タンス、机、布団……｢？？？｣。布団の横にパンダかクマかの汚いぬいぐるみがあります。これがあんまりにも汚かったので、私は｢ねぇこれマジ汚い！洗濯機いれてきなよ！｣って怒りました。
すると彼は、赤ちゃんみたいな声で｢そんなことしたらファンファンが可愛そうでしょ？ほの華たん、洗濯機でまわされたらどうするの！｣といじけてしまいました。
は～？？何ファンファンって、おんぼろのぬいぐるみじゃん！って思ったら、彼は私の横にあったぼろいタオルを指差して｢もうカズたん寝るからツネツネタオル取って！｣。
何この人～……超キモい(笑)。
｢ツネツネって何？｣って聞いたら彼はタオルを手に持ち｢こうやってツネツネしながら寝るからツネツネタオルなの！｣って言われて大爆笑!!あまりの笑い声に彼のお母さんが起きてきました。
そしたらお母さんは、｢いつからお付き合いしてるんですか？｣｢どこで知り合ったんですか？｣｢家どこですか？｣とか質問攻め！
私、おもしろくてそのまま泊まらずに友達に即報告しに行きました。今の世の中、男らしい男はもういなくなったのでしょうか……。
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